こんにちはBONDSHOP 浦和の工場長 板倉と申します
本日より浦和、大阪、東京のメカニックによるブログがスタートします
メカニック目線でみた、お客様のお車のご紹介や、普段は見ることのできない、お車の裏側?などなど、いろいろ書いていこうと思います。
宜しくお願いします。
では、さっそく本日の記事は、いかにも整備士っぽくいってみます。
画像の赤いPORSCHEは997 GT2RSです!
って軽く書いてますが、このお車最高出力620ps 最大トルク71.4kgmでなんとRRの結構なモンスター!!
怖くてアクセル全開なんて、そうそうできないですしかも世界限定500台のレア物でもあります。
今回は何の作業かと言いますと、水漏れの修理です。
以前、車検でお預かりした際に、なんかクーラントくさいなー?って思い、エンジンルーム、下回りなどなどいろいろ調べたのですが、漏れている個所が見当たりません。
気のせいなのかな?と思いつつ別の作業で、バンパーとマフラーを取り外したら見つかりました
ウォーターポンプでした!!おそらくまだ漏れ始めたばかりかと思います。
では、迷わず交換です。
しかし!問題発生です。部品が無い国内欠品中、本国オーダーとなりました。
通常本国オーダーと言っても2~3週間で入荷するのですが、今回倍ぐらいかかってしまいました。
先日やっと入荷しましたので、さっそく交換となります。
まずは、リアバンパーを外します。
更に遮熱版やバンパーホースメント(バンパーの内側のアルミの部分で本来のバンパーの役割をする部分です)を外し、マフラーなども外します。
そうしますと、やっと姿を現します。左側の円形の部品がウォーターポンプです。
ウォーターポンプの役割は、簡単に言うと、エンジンの冷却水を循環させる重要な部分になります。
ファンベルトで駆動されるので、非常に高回転で回っているので、パーツの精度、耐久性が求められますが、
やはり常に高回転で回っておりますので、水漏れしやすいパーツになります。
そして、ウォーターポンプも取り外します。
カタツムリみたいな形の跡がありますね、ここをきれいにして、新しいウォーターポンプを取り付けます。
何となく新旧比較してみました。右が古い物で左が新品です。
新品を取り付けまして、周辺のクーラント漏れの跡も掃除して、あとは組みつけて行けば作業終了です。
さいごに一番重要なのはクーラントを補充して、確実にエア抜きを行わなければいけません。
特にPORSCHEのようにリアエンジンのお車は、フロント側にラジエターがありますので、前から後ろまでクーラントラインが通っているので、エア抜きに時間がかかります。これを怠ると、エンジンがオーバーヒートしてしまいますので、最悪の場合エンジンブローなんてこともあり得ます。
今回のように大変希少なお車を取扱いさせてもらって、私たちメカニックとしてはとっても光栄であり、誇りに思える部分でもあります。
入社間もないメカニックは緊張しまくりですが 笑
今後はもっともっと、作業内容など解りやすくご紹介できるよう、このブログを続けて行きますので、これからもよろしくお願いいたします。
では、URAWA店板倉でしたー