浦和店の板倉です
ここ最近暑い日が続いておりますね~浦和店のピットは風通しが悪いので、とっても暑いです
今まで、熱中症で倒れたスタッフがいないのが不思議です 笑
皆さんもご注意くださいね
さて本日はM.BENZの異音修理について書きます。
異音修理と言うとざっくりしてますが、今回のご依頼内容は「後ろの方で何か音がする」との事でした
結局ざっくりしてます 笑
まぁとにかく、乗ってみます。
明らかにおかしな音がしてくれれば、原因を特定するのも比較的簡単ですが、実際そうでない場合がほとんどです
今回のお車はM.BENZ S63 AMG 実際乗ってみますと、確かに後部座席の足元あたりから、いわゆる「うなり音」が聞こえます。
きまったエンジン回転数付近で、走行中だけ音が出ます。この走行中だけと言うのも難しい点なんです。
走行中車体の下にもぐる事が出来ればいいんですが、そんな事できる訳ありません 笑
なので、異音が聞こえてくる付近を目視で確認します。
が、特に何か動くものがある訳でもありません。クルマの下回り、特にリアシート下、足元付近はほとんど何もありません。
あるものと言えば、ガソリンのパイプともう一本何か太いパイプがありました。
経験上この太めのパイプが怪しいです。
このパイプが何かといいますと、ABCと言われる油圧のサスペンションシステムのオイルラインです。
ここまで来たら簡単です。もう結論言っちゃいます 笑 ABCの構成部品の中のアキュームレーターです
文章長くなりましたが、さっそく交換していきます。
この状態だとアキュームレーターは見えません。
真ん中のBenzのマークの下に隠れてます。
カバーを外しましたが、どれだかわかりませんよね?
実はまだ見えません 笑
QRコードが貼ってある奥に黒くて丸い物体があるのが解りますでしょうか?
それがアキュームレーターです。
はい、外しました 笑
オイルまみれにならないように、ウエスを押し込んであります。
ではいよいよアキュームレーターの全貌です!
誰も期待してなかったことは、知ってます。知ってますよ。
でもこれがアキュームレーターなんです。
これからなんで音が出るの??って思った方、ここまで飽きずに読んでもらった方ですね。ありがとうございます
この部品は何をやっているのかと言いますと、簡単に説明しますが、ポンプで発生する油圧と言うのは脈動するので、それをこの中で一定の圧力に保つようにしています。この中の部品が劣化してくると、正常な圧力でないので、異音の発生の原因になるのです。
でも、なんでエンジンルームにあるパーツが原因で、リアシート下から音が出るの?って思いました?思ってください 笑
発生した油圧はABCのオイルラインに均等に伝わりますので、パイプなどは振動しやすい部分ですので、そこで音が発生するんです。
しかも、長くてほぼまっすぐなので特に振動しやすいシート下のパイプから音が出たのだと思います。
そして、交換後はもちろんスッキリ音が消えました。実は、この症状ABCのお車ではよくある事なんです。
このほかにも異音の症状はたくさんありますので、何か気になる音が出た場合はすぐにご相談ください。
まれに、よくここまでたどり着けたなっていう事もあります
重症になる前に点検修理しておけば、費用も抑えられることもあります。
路上で故障して動けなくなる前に、気になったらすぐに連絡ください。すぐにですよ
では、長々とすみませんでしたー。
板倉でしたー