FERRARI 488Spider x NOVITEC N-Tronic

BONDSHOP TOKYO板倉です

2018年もあと10日ですね。

年内の営業は28日までですので、現在作業が追い込み真っ只中です

ここにきて体調を崩さないように十分注意して、良い年を迎えられるようにしたいです!

 

さてさて、本日はFERRARI 488 SpiderにNOVITEC N-Tronicを取付させて頂きましたので、ご紹介させてもらいます。

その前に、NOVITEC N-Tronicって何?っ方多いと思います。

NOVITEC ROSSOと言うチューナーはご存知かと思いますが、そのNOVITEC ROSSOから出していますエンジンチューニングのコンピューターになります。

エンジンのコンピューターチューニングは過去にはROMを交換したり、今でもありますがデータの書き換えを行って細かくチューニングしたりと、コンピューター本体に手を加える事があります。

今回ご紹介いたしますNOVITEC N-Tronicは、エンジンのコンピューターのデーターには直接手を加えずにチューニングを行う、いわゆるサブコンタイプのコンピューターになります。

じゃあサブコンてなによ?と思われる方もいらっしゃると思います。

サブコンは簡単に言うと、メインコンピューターのセンサー等の信号を最適化することによって、エンジンの出力を上げる事の出来る優れものです。

メインコンピューターのデータは書き換えませんので、万が一ノーマルに戻さなければならないときには、サブコンを取り外せばそれだけでOKです。

 

FERRARI 488の場合ノーマルの最高出力が670cvで最大トルクが760Nmとなっています。

N-Toronicを取り付けますと最高出力556kW(756hp)最大トルク877Nmとなります。

馬力の単位がバラバラでよくわからないと思いますが、cvと言うのはイタリア語での表記でhpは英語での表記になります。

厳密に言うと1hp=1cvではないのですが、ほぼ同じです。ちなみにpsと言う単位もほぼ同じになります。kwは1hp×0.75位です。

そんな事はどうでも良いですねw

早速取り付けます。取り付けはエンジンルーム内ですべて行います。

まず、Spiderの場合エンジン本体はほとんど見えません

今回のお車はカプリストのカーボン&ガラスのエンジンフードが装着されています。

 

ハッチを開けてみても、

カバーばっかりで何だかよくわからないですよね。

N-Tronicで必要なセンサー類は全部で4種類×2(両バンクからそれぞれセンサー信号を取り出します。)

ブーストプレッシャー、インマニプレシャー、ラインプレッシャー(フューエルプレッシャー)、エアマスの4種類です。

上の写真で取り出しできるのはエアマスの信号だけです。

その他のセンサーは前の方に少しだけ見える赤いサージタンクがあるのですが、その一番前の方に、しかもバンクの間に入っています。

そのセンサーにアクセスするには、

ルーフを少し開けなければなりません。

ルーフをオープンにするときに一番最初にこの黒い部分が開きます。

開いた状態です。

この状態でイグニッションをOFFにして作業を開始します。

ルーフを収納する底面のカーペットが貼ってある部分がエンジンルームとの隔壁になります。

これを外します。

取り外すと、赤いサージタンクが丸見えになります。

ちょっと作業進んでしまってますが、、、、

この狭い中にセンサーが左右分合わせて4つ付いています。

フューエルプレッシャー、ブーストプレッシャーの信号を取り出します。

取り出すと言っても、カプラーオンなので、純正のカプラーを一度外してNOVITECのカプラーを割り込ますだけです。

ブーストプレッシャーです。

インマニの上の方に付いていますので、比較的楽に作業できます。

フューエルプレッシャーです。

これは先ほどのインマニの間の一番奥にありますので、手の大きい私には少し難しい作業でした。

手に持っているのは純正カプラーです。

解り難いと思いますが、センサー割り込ませてあります。

 

この作業を両バンク分行いまして、残りのセンサーの取り出しをします。

インマニプレッシャーを取り出します。

この部分はエンジンルームの左右上の方にありますので、作業は簡単です。

そして次はエアマスですが、その前に本体の設置をしてしまいます。

FERRARIの多くのモデルは、両バンクそれぞれにエンジンのコンピューターを備えていますので、サブコン両バンク分必要になります。

この四角いBOXを専用のステーで取り付けます。

メインのエンジンコンピューターのカプラー部分よりCAN信号を取り出します。

コンピューター本体はリアタイヤハウスの中からアクセスします。

BOSCHのコンピューターです。

大きなカプラーを外して、その中からCAN信号を取り出して、サブコンまで伸ばします。

そして最後にエアマスの信号ですが、エアマスは通常のエンジンフード側より作業できます。

左右分カプラを割り込ませます。

あとは配線をきれいにまとめて、取り外したカバーを元に戻して、作業は終了です。

試運転して問題なければOKなのですが、フルブーストまで本当ならば確認したいのですが、流石にできません

あとはお客様に全開走行をして頂き、楽しんでいただければOKです!

ちなみにN-Tronic¥530,000です。それだけでも早くなった気がしますね

 

ではこの辺で!

板倉でしたー

  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。