BONDSHOP TOKYO板倉です
今回はBクラスW245のエンジンチェックランプ点灯修理です。
↑画像はBクラスではありません。
ご入庫時はエンジンの調子も悪くなく、何も問題なく運転できる状態で、エンジンチェックランプだけが点灯していました。
そのまま乗っていても、大丈夫かもしれませんが、メーターにチェックランプが点灯したままだと、どうしても気になりますよね。
ちなみにエンジンチェックランプは点灯した状態だと車検不適合です。
きちんと修理しないといけませんね。
まずはテスターで診断開始します。
エンジンのコンピューターには「水温の上がり方がちょっとおかしくない?」みたいなエラーが入っていました。
診断を続けると、テスター内のテストプランで水温の変化をテスターが診断してくれるモードになり、テスターを繋げながらアイドリングで約1時間診断します。
1時間ぐらいしてテスターを見に行きますと、診断は終わっておりまして、「エラー消去してテスト走行して問題なければOK」のような内容でしたので、言われた通りにして、エンジンチェックランプが点灯しなかったので、いったんお客様にお返しして様子を見てもらう事にしました。
数日後連絡があり、やっぱりチェックランプが点灯してしまったようです。
再度テスター診断
同じテストプランを実行しまして、今回はしばらくテスターに表示される内容を見ておりました。
すると、テスター上にサーモスタットの状態が表示されるのですが、比較的低い温度域でもサーモスタットが開きっぱなしになっています。
一瞬閉まったりするのですが、ほぼ開きっぱなし。
サーモスタットはある程度水温が上がるまでラジエターに冷却水を流さないようにしています。
水温が上がってくると開き、ラジエターに冷却水を流し冷却するのです。
エンジンは水温、油温共に完全に暖気した状態がベストなので、早くベストな状態に持っていくためにもサーモスタットは必要です。
で、テスターの診断結果は?
また同じです。
エラー消去してテスト走行してくださいと。
これでは何度やっても同じですので、思い切ってサーモスタット交換です。
まぁ明らかに開きっぱなしはおかしいですからね。
パーツを手配して早速交換作業開始です。
サーモスタットはエンジンのインマニの下にあります。
当然インマニは外さなければサーモスタットは見る事も出来ません。
スロットルボディー等々外していきまして、インマニをごそごそと外します。
装着時ガスケット類は全て新品にします。
インマニを外した状態から覗いてみますが、あまり良く見えません。
更に覗き込んでみると、冷却水のホースが何本も接続されている物があります。
それがサーモスタットアッセンブリーです。
ホースをすべて外し、ボルトを外してサーモスタットアッセンブリーを取り外します。
外れました。
あとは新品のサーモスタットを取り付けまして元どうりに戻し、クーラントを入れて、基本的に作業終了です。
今度こそエラーを消去して、テスト走行し問題なくお客様にお返しできる状態です。
しかしテスターの診断は何度やっても結果は同じですが、途中のサーモスタットの状態変化が明らかに変わったので間違いないと確信してお客様にご納車です。
現在エンジンチェックランプは点灯せず、安全にお乗り頂いているようです。
では板倉でしたー