あくまでここは日本
もしかすると今回の車両は車に詳しくない人が見れば一見、どこが改造されているのかわからないかもしれない。
さらに改造箇所はマンソリーのワイドボディキットというから驚きだ。通常、マンソリーといえばSNSで見かける色が前後や左右でグラデーションになっていたり、4ドアのモデルが2ドアになっていたりと、日本人のセンスからはかけ離れているものが多い。
そんな”中東向け”な仕様から、この島国の侍魂を吹きかけると上品でコンビニの買い物から冠婚葬祭までこなせる砂漠のロールスロイス仕様に変身するから驚きだ。派手な色や塗り分けに頼らなくても抜群のインパクトを引き立たせることができるのはさすがはマンソリーの品質か。
ホイールもマンソリーではあまり見かけないSpider。しかしサイズはしっかり最大サイズの23インチを選択。あえてグロスブラック×ダイヤモンドカットのフィニッシュはどことなく純正感を演出する。もちろんチューナーコンプリートの証、キャリパーペイントもされているが色を入れず、ロゴのみだけに止まっている。
細かなパーツもまさに中東仕様から正反対を行く。ボディ同色に塗られたパーツからうっすらと見えるカーボン目やあえて”MANSORY”のロゴにも色を入れずに同色で仕上げられているリアパネル。派手な仕様では気づかない、物の良さがさらに引き立つ。