2024年 11月 の投稿一覧

BMW G82 M4 × BBS Wheels

日本初の一流鍛造ホイール

今からちょうど30年前の1994年、BBS LMは誕生した。
年齢問わず、車好きなら知らない人はいないはずだ。
ここまで長く愛され続けてきたのは、間違いなく世界最高峰の自動車レース、F1のパーツサプライヤーとして長年にわたって君臨してきたからだろう。
余談になるが、BBSF1用ホイールも市販車用と同じ工程で製作され、鍛造は全て日本で行なわれるている。

全ては計算済み

今回、そんなレース色の強いホイールを取り付けるのはBMW G82 M4だ。
この組み合わせは鉄板ではあるが、ボディカラーから見て取れるように少し変わっている。
オーナーは新車時に特別色となるBMW IndividualのFrozen Deep Greyで注文。
M4では珍しいカーボンシートも選択しているが、あえて標準の素ガラスとブラックキャリパーを選択し、ポイントで行き過ぎた足し算を抑えている。
それは全てこのホイールを入れるための「準備」だ。

オーナーのこだわり

そんなこだわりを持ったオーナーに通常ラインアップのBBSをそのまま履かせるわけにはいかない。
BBSは鍛造ホイールでもカラーやオフセットの自由が効かないため、そのまま取り付けるとありきたりな雰囲気になってしまう。
それでは唯一無二を求める顧客にはものたりない。
そこでボンドグループの出番だ。
まず、LMをポリッシュ加工。

さまざまな海外のカスタムシーンから得た豊富な経験と知識をもとにポリッシュ加工して脱コンサバ感を演出。
マットのボディには眩しすぎるくらいだ。
そして次に、ポリッシュをさらに際立たせるために前後とも1インチアップのフロント20インチ、リア21インチを選択。
一見、運動性能の影響もありそうなサイズ選択だが実はBMW M Performanceのオプションホイールにも設定があるサイズだ。
言ってしまえばメーカー公認サイズ。
先述の通り、F1のサプライヤーのホイールを選択しながら運動性能に影響があってはならない。
ここまでくれば選択するタイヤはただ1つ。
Michelin PS4S、BMW承認タイヤだ。

一流品を選ぶいうとこと

ローダウンはK&W製の足回りを使用し、そのほかにもAkrapovic製のチタンマフラーを取り付けた。全てのパーツが純正採用され、レースに参戦している一流品。どの角度から見てもバランスの取れた一台となった。

かっこよくしたくてドレスアップしているのに運動性能が落ちてしまっては、それはもうドレスアップではない。そしてかっこよくもない。
しかしながら見た目と性能を両立するドレスアップは簡単なことではない。
見た目や音が優先ではない一流品のパーツだが、そこにはエンジニアの考え抜かれたノウハウが詰まっている。
本当の意味での「かっこよさ」は、もしかしたらそこにあるのかもしれない。

最後に
LMと同い年のオーナーには特別な一台となった。

ボンドグループが目指すのは、単なるカスタムショップではなくオーナーの求める唯一無二を叶えるコンサルである。
最高にキザな車作りの旅はベース車両を選ぶところから始まっている。
そして終わることはない。

Range Rover SV Autobiography × HRE Wheels

オシャレは足元から

大口径、深リム、コンケーブホイールと、時代と共に変化していったホイール。大型SUVブームと相俟って”車のスニーカー”の流行は大口径ディッシュタイプ。昨今では純正でもディッシュタイプのホイールを設定しているメーカーまである。
SUVを作り続けて50年にもなるランドローバーの新型レンジローバーが今回のベース車両。それも最上級グレードのSV Autobiography、そしてロングホイールベース。さらなる個性を出すためには最高の車両だ。

最近の車はcd値に衝突安全性、レーダーやセンサーなどの関係でボディ表面の凹凸がなく、下手にエアロパーツなどを取り付けると全体のバランスを崩すどころかドレス”ダウン”してしまいかねない。それでいてかっこよくない。特に新型レンジローバーは車に手をつける前からトータルコーディネートができていないとさらっと感を演出するのが難しい。

アメリカ製鍛造ホイールの老舗、HREの935。その名の通りポルシェのグループ5のホイールから来ている。

最先端の車ならではの難しさ

カスタムの難易度は上記で述べた見た目の問題だけではない。この車両には4WSが標準で装備されていたり、24インチとなるとタイヤ指数加重も課題になっている。bond groupでは最新車種がある一店舗に入庫したらそのローダウンデータやブレーキデータ情報を全店舗で共有し、どの店舗にいても同じサービスが受けられるようにしている。

新型の車両に最先端のホイールだから実現されるこの雰囲気には中毒性がある。
もうすでにbond groupでは何台もの車に大型ディッシュホイールを取り付けてきたが、これは外すことのできない1台だ。