Mansory Phantom 8

最高級車のための最高級エアロ

全長5990mmの堂々たるボディを包み込むボディキットは、同じくマンソリーが手がけるカリナン用ボディキットに比べて、パーツ点数は少ない。しかしこれは世界中の顧客を相手にしている同社がそれぞれのパーツの必要性を理解し、無闇にパーツを開発しているわけではないことの裏付けとも言える。

伝統的な純正のパルテノン神殿をモチーフにしたグリルを、バンパー下部まで伸ばしたデザインはもちろん健在。ロングホイールベースだと特に平滑に見えてしまうサイドには、垂直に伸びた大型のダクト付きのフェンダーを採用し、前後バンパーに負けない統一感を演出している。
すべてのパーツを塗装して組むだけでも、ある程度のトータルコーディネイトができてしまうのもマンソリーだからこそなせる技。しかしこちらの車両は、交換されたフェンダーに純正と同じカラー、質感でコーチラインを再現したりと、細部への処理も抜かりない。一見純正に感じてしまうこういった作業のひとつひとつが、全体の一体感をさらに高めているのだ。

組み合わせるホイールは、24インチのマルチスポーク「FS.23」。2.5tオーバーのボディを支えるのにぴったりのデザインだ。

世界中のセレブに愛されて

有名ラッパーのドレイクは、過去に所有したロールス・ロイスをほぼすべてマンソリーのボディキットで固めている。また最近では、ファッションデザイナーのフィリップ・プレインやクロムハーツとのコラボレーション、キム・カーダシアンもランボルギーニ・ウルスをベースとした自身のVenatusを公開するなど、世界のセレブリティのなかでもマンソリーはお墨付きを得ている。

Mansory Cullinan × AG Luxury Wheels

高級車の極み

インペリアル・ジェイドの唯一無二のボディカラーに纏うエアロパーツはマンソリー製のボディキット。すべてがドライカーボン製なのはもちろん、マンソリー伝統にもなりつつある、純正のパルテノン神殿をモチーフにしたグリルをバンパーまで伸ばしたデザインは、その異様な空気感がより一層強調されている。
ここまで車体が大きいと、ボンネットやフェンダーといった大物パーツに目を奪われがちだが、その雰囲気に負けないようにリヤバンパートリムやDピラーパネルといった細かいパーツも取り付けられ、360°どこから見ても普通のカリナンではないことは一目瞭然。そこは長年多くのメーカーのパーツを開発しているチューナーだけのことはある。

ヨーロピアンチューナー×アメリカ製鍛造ホイールの融合

そんなボディを飾る足周りは、西海岸の雰囲気が全開なアメリカ製鍛造ホイール「AG Luxury AGL73」。今流行りのディッシュタイプのホイールをポリッシュで仕上げ、ヨーロピアンチューナー×アメリカ製鍛造ホイールという片方だけでは実現できないオーラを実現。マンソリー製のボディキットだからこそできるこの24インチとの組み合わせはアンバランスさを感じさせない、まさに完璧な仕様といえる。