2023年 4月 の投稿一覧

Lamborghini Countach LPI800-4 × ANRKY Wheels

スーパーカー

空前のスーパーカーブーム真っ只中に永遠の革命をもたらしたランボルギーニ・カウンタック。約50年前、カメラを持って釘付けになった人も少なく無いだろう。そんなスーパーカーブームの代表的なモデルが約50年の時を経てLamborghini Countach LPI800-4として現代に蘇った。

まず目を引くのが通常ラインアップ30色のボディカラーには無い「Bluhal(ブルーハル)」というマジョーラカラーでペイントされているボディ。これに掛かる費用は日本円で約700万円というから驚きだ。さらに約1100万円程するオプションのカーボンパーケージも当然の様に装着されている。全世界に112台限定の車をさらに特別にさせるのはアメリカの鍛造ホイールブランドANRKY。

ANRKY創設から親しいbond groupだからできたこと

最先端のホイール事情に詳しい人ならANRKYは一度は耳にしたことがあるだろう。競争の激しいアメリカの鍛造ホイール業界で10年以上も最前線を駆け抜け、そのデザイン性やホイールとしてのクオリティの高さから多くの有名ショップや違いが分かるハイエンドカスタマーから絶大な支持を得てきたブランドだ。現在の芸術品化のような削りを持ち合わせるアメリカ製鍛造ホイールブームの先駆けブランドと言っても過言ではない。そのANRKYから今月発表されたばかりの新作が「S2-X0」というホイール。当社はANRKY創設時代からとても良い関係で日本においての販売、マーケティングを任されているからこそ、このデザインは東京オートサロン2023にてワールドプレミアとなった。

McLaren 765LT × 1886 Forged Wheels

マクラーレンのスペシャルモデル、LT

765LTはベースとしている720Sを軽量化し、専用のエアロにより、720Sと比べ25%高いダウンフォースを生み出す。
今回の車両は車の性能だけではなく、ボディカラーも特別だ。その名も”Tokyo Cyan”。ボデイ形状といい、日本ならではのネオン街から駆け抜けてきたかのようなフューチャリスティックな雰囲気だ。

そんな美しいマクラーレンに装着するホイールはまだ2022年末、カリフォルニア州ロサンゼルスで誕生したばかりの”1886 Forged Wheels”。

アルミニウムにおける節目の年、1886年

原子番号13、原子量26.98の元素、アルミニウム。
鉄や銅と同じく非常に身近で実用的な金属でありながら、発見から約200年ほどしか経っていない金属である事は意外と知られていない。極めて活性が高い金属であるが故、自然界ではほとんど単体で存在する事はなく鉱石から取り出す必要がある。そんなアルミニウムの精錬方法が確立されたのが今回紹介するホイールブランドの名前の由来にもなっている1886年。
この年、アメリカの工学者チャールズ・マーティン・ホールとフランスの工学者ポール・エルーによってほぼ同時期に確立されたのが、現代の精錬方法にも近いホール・エルー法だ。これによりアルミニウムが一般人にも使えるほど広まり身の回りの工業製品は勿論、自動車用ホイールの代表的な素材となっている。

所謂アメリカ製鍛造ホイール「アメ鍛」だが、ご存知の通りアメリカ製鍛造ホイールはデザイン性の高さに置いて世界トップクラスである事は間違い無いだろう。これは世界中のハイエンドカスタマーやセレブたちが挙って自身の超高級車の足元に選ぶ事で証明されている。そんなアメリカ製鍛造ホイール業界だから当然競争も激しい。これまでも数多のホイールブランドが生まれては消え、本物だけが生き残ってきた業界。1886 Wheelsはどうか?実は1886 Wheelsの立ち上げメンバーは多くの有名アメリカ製鍛造ホイールブランドに過去在籍し、それらを全て軌道に乗せてきたスタッフなのだ。そんな本物を知っている彼らが作り出すホイール、素材には宇宙航空分野でも使用される高精度アルミニウム合金6061-T6を使い、世界最大手工作機械メーカーの一つハース・オートメーション製CNCマシニングセンタによって削り出される。新しいホイールブランドで新しいデザインなのに貫禄さえ感じるこの雰囲気は彼らが積んできた経験値がなせる技だろう。

特別なのは素材や加工、デザインだけでは無い、20 を超える独自のフィニッシュを用意しホイールのカスタマイズを極限までレベルアップさせる。ベーシックなソリッド仕上げからプレミアムでユニークなクリア仕上げまで、1886 Wheelsはあらゆるフィニッシュに対応可能だ。さらにすべてのフィニッシュは、アウター リップ、ホイール フェース センター、インナー バレル、さらにはハードウェア(ピアスボルト)にまで適用が可能。既製品の一般的なホイールとは異なり、1886 Wheelsはあなただけの特別なホイールを提供してくれる。

圧倒的なパワー、軽量化への執拗なこだわり、最適化されたエアロダイナミクス、MRの絶妙なバランス、サーキット重視のダイナミクス、0-100km 2.8秒、0-200km 7.0秒。
そんなハイパフォーマンスとアルミニウムを使った芸術品のコラボレーションはいかがだろうか。

Ferrari F8 Spider × HRE Wheels

ただ単に赤いフェラーリではない

フェラーリ定番のボディカラー、ロッソコルサ。
都内なら見ることも少なくない赤いフェラーリだが、ホイール、そして内装とのバランスを見た瞬間、只者では無いことがわかる。それもそのはず、フランク内のプレートには所狭しと選択されたオプションが記載されている。七宝焼に内外装のカーボンパーツはもちろん、レーシングシート、カーボンステアなど主要のオプションは当然といったところか。

同じ赤でもアルカンターラの赤い内装はレザーに比べ光沢がなく光を吸収するためワントーン明るみが落ち、外装のロッソコルサととても良く調和できている。通常全てアルカンターラだとレーシーすぎたり、物足りなさが出てしまう内装だが、そこにフェラーリらしい色気のある空間に一役買っているのは白いステッチや外側に白いラインと中央にはトリコロールのストライプが入ったレーシングシート。これらを全て含めたオプション金額は1000万にも及ぶ。

そんな特別な車両には

今回、そんな”ザ・フェラーリ”な仕様のF8 Spiderに履かせたホイールは鍛造ホイールの老舗、HRE wheelsのClassic 305。その名の通りClassicなフェラーリにClassicなホイールを持ってきた。クラシカルブームでディッシュホイールなど世界のホイールマーケットが加熱するこの頃、実は定番の5本スポークも増えてきている。奇抜なデザインなホイールと違って変えられる箇所も少ないただの5本スポークだからこそ選択が難しい。その最新の車に合うホイールはF40のホイールに取り入れたハヤシレーシングの5本スポークにルーツを持ち、流行に左右されないHREだからこそ実現できる。新車オーダー時のスペック、時代を超越した5スポーク、一過性ではない何年経ってもかっこいいスタイルというものが確立している完璧な一台と言えるだろう。

Mansory Range Rover SV Autobiography

あくまでここは日本

もしかすると今回の車両は車に詳しくない人が見れば一見、どこが改造されているのかわからないかもしれない。
さらに今回装着したのはワイドボディキットというから驚きだ。マンソリーのSNSをこまめにチェックしていれば、色が前後や左右でグラデーションになっていたり、4ドアのモデルが2ドアになっていたりと、この世のものとは思えない、レンダリングなのでは?とまで思ってしまいそうなものが多い。

そんな日本人のセンスからはかけ離れているメーカーのパーツを、我々が侍魂を吹き込むと上品でコンビニの買い物から冠婚葬祭までこなせる砂漠のロールスロイスに変身させた。派手な色や塗り分けに頼らなくても抜群のインパクトを引き立たせることができるのはさすがはマンソリーの品質。

ホイールもマンソリーではあまり見かけないSpider。しかしサイズはしっかり最大サイズの23インチを選択。あえてグロスブラック×ダイヤモンドカットのフィニッシュはどことなく純正感を演出する。もちろんチューナーコンプリートの証、キャリパーペイントも忘れてはいないが、ロゴ入れだけに留まらせてある。

細かなパーツもまさにド派手な中東仕様から正反対を行く。ボディ同色に塗られたパーツからうっすらと見えるカーボン目や、あえて”MANSORY”のロゴにも色を入れずに同色で仕上げられているリアパネル。派手な仕様では気づきにくい物の良さがさらに引き立つ。

Techart Taycan 4S

メーカーとして

テックアートはドイツから自動車製造者識別番号の発給を受けており、その立ち位置は自動車メーカーと同じだ。日本においてもコンプリートカーを手に入れる環境は整っている。

テックアート・タイカン4Sは、純正デザインをそっと引き立てるようなボディパーツとオリジナルホイール程度しか変更されていない。しかし、風洞実験施設を駆使して生まれるボディパーツは、そのどれも空力的に理にかなったものだ。
そんな控え目なボディパーツは、純正の性能をスポイルすることは絶対にあり得ないことを象徴している。この老舗チューナーは、内燃機関の行く末を案じながらも、そこに悲観することなど一切なく、今ではBEVの魅力を引き立たせることにも注力している。

改造=見た目だけではない

極限まで造形を研ぎ澄ましたかのような、5つのツインスポークが美しい鍛造ホイール「フォーミュラVI」のサイズは前後とも22インチ。ベースから最上級グレードのターボSまで装着可能となっている。
“テクニック”と“アート”を融合させる意味でのテックアート。機能一辺倒ではなく、かといって表層だけのドレスアップでもない。その双方を融合させるのに長けているのがテックアートだとすれば、それは決して内燃機関だけではなくBEVでも実現可能であることを、彼らはタイカンのプログラムで証明している。

Mansory Phantom 8

最高級車のための最高級エアロ

全長5990mmの堂々たるボディを包み込むボディキットは、同じくマンソリーが手がけるカリナン用ボディキットに比べて、パーツ点数は少ない。しかしこれは世界中の顧客を相手にしている同社がそれぞれのパーツの必要性を理解し、無闇にパーツを開発しているわけではないことの裏付けとも言える。

伝統的な純正のパルテノン神殿をモチーフにしたグリルを、バンパー下部まで伸ばしたデザインはもちろん健在。ロングホイールベースだと特に平滑に見えてしまうサイドには、垂直に伸びた大型のダクト付きのフェンダーを採用し、前後バンパーに負けない統一感を演出している。
すべてのパーツを塗装して組むだけでも、ある程度のトータルコーディネイトができてしまうのもマンソリーだからこそなせる技。しかしこちらの車両は、交換されたフェンダーに純正と同じカラー、質感でコーチラインを再現したりと、細部への処理も抜かりない。一見純正に感じてしまうこういった作業のひとつひとつが、全体の一体感をさらに高めているのだ。

組み合わせるホイールは、24インチのマルチスポーク「FS.23」。2.5tオーバーのボディを支えるのにぴったりのデザインだ。

世界中のセレブに愛されて

有名ラッパーのドレイクは、過去に所有したロールス・ロイスをほぼすべてマンソリーのボディキットで固めている。また最近では、ファッションデザイナーのフィリップ・プレインやクロムハーツとのコラボレーション、キム・カーダシアンもランボルギーニ・ウルスをベースとした自身のVenatusを公開するなど、世界のセレブリティのなかでもマンソリーはお墨付きを得ている。