ここ十年間、bondで一番入庫するモデルと言っても過言ではないGクラス。
2024年、W463A型からW465型へとマイナーチェンジを施したタイミングでメルセデスの老舗チューナー、ブラバスもゲレンデ用のワイドボディキット、ワイドスターにアップデートを施した。
そんなゲレンデのカスタムの最高峰とも言える、究極のブラバスコンプリートを紹介しよう。
800馬力が生み出す圧倒的パフォーマンス

この一台に妥協という言葉は存在しない。
高度なインディビジュアライゼーションによって完成したラグジュアリーな世界観が唯一無二の存在感を放つ。
W463A型から現代風のスタリッシュなデザインに変わり、ボンネットに設けられたパワードームもダクトは単なるデザインから実際にエアを排出する構造に変更された。
また、オーナーの好みによってバンパーとフェンダーに付くカーボントリムをカーボンパッケージI、II、IIIから選べる仕様になり、より個性を演出できるようになった。

今回の個体はInozetekのDPPF SQ102 Navyとメルセデス純正のオブシディアンブラックで2トーン化されたことによりボディキットのワイド感が演出されている。
ゲレンデ、ワイドボディ化されたからこそできる技の一つだ。

800馬力が生み出す圧倒的パフォーマンス

その美しい“800”のエンブレムは、BRABUSが誇る“心臓部”の存在を象徴するものだ。
4.0リッター V8 ツインターボ──BRABUS 800仕様は、588kW(800ps)、1,000Nmという驚異的な数値を叩き出す。
専用チューニングが施されたターボチャージャーと、SPEEDSHIFT TCT 9速トランスミッションの完璧な連携により、0-100km/h加速はわずか4.0秒。
カーボン製パドルシフターで操るもよし、車に委ねるもよし。すべてはドライバーの意志に委ねられる。

最高速度は240km/hに電子制御されるが、そのポテンシャルは計測値以上だ。
サウンドを司るのは、アクティブバルブ制御を備えたBRABUSスポーツエキゾースト。
ボタンひとつで、V8の咆哮から上質で控えめなトーンまで自在に切り替え可能となっている。
日本1号車としてふさわしい一台
外装、エンジンのチューンアップが完了したら残るは内装だ。
これまでBRABUSの内装をフルで仕立てようとすれば、車両そのものを本国・ドイツへ送る必要があった。
距離の問題はもちろん、輸送コストや長い納期は大きなハードルとなり、現実的な選択肢とは言い難かったのが実情だ。
一方で、完成されたコンプリートカーを本国から輸入する場合も簡単ではない。
右ハンドル仕様の設定やナビゲーションの言語、マップ問題など、実用面での制約が立ちはだかる。
したがって日本国内で内装を触るとすればペダルセットやステアリングパドル、ドアロックピンといった小物類に限られていた。
「理想のBRABUSインテリアを手に入れる」こと自体が、様々な壁に阻まれていたと言っていいだろう。
そのような壁を越えるためにBRABUSが出した答えが”BRABUS SIGNATURE INTERIOR”だ。

その完成度は、外装同様に一切の妥協を許さない。
キット内容は前後シート、ドアセンター部、フロントニーパッド、メーターフード、レザーフロアマット、レザーラゲッジマットとなる。
使用されるレザーは、言うまでもなくBRABUSファインレザー。
しっとりとした質感と高い耐久性を兼ね備え、触れた瞬間に“違い”が分かる仕上がりだ。
なかでも特筆すべきは、外側に向かってパンチングの径が大きく変化していくデザイン。
視覚的な立体感とスポーティさを強調し、キャビン全体の印象を一段引き上げているだけではなく、コピー防止にも役立っている。
もちろん、各部にはBRABUSファインレザーのバッジが誇らしく装着される。
とくにWIDESTARキットを装着している車両には、必須とも言えるアップグレードメニューだろう。

それに合わせてリア5面のガラスを素ガラスに交換。こう言ったこだわりも忘れてはいない。
外装だけで終わらせない、一つのブランドで内外装からエンジンと全てのコンポーネントに手が入った車こそ、真のチューナーコンプリートなのだ。














































