2020年 2月 の投稿一覧

禁足されながら、お届けします

皆様、こんばんは。

水曜日の夜、北京に着いて、まる2日間を経ちました。この2日間は部屋から一歩も出てません。というか出られないからです。住んでいる団地の決まりです。

現在の状況をざっくりご紹介させていただきます。部屋から出ないと、買い物はどうするなどの疑問は当然あります。

買い物リストを団地のスタッフに連絡して、週一回までは買ってくれます。つまり観察期間中には2回まで買ってくれます。買い物は部屋の外まで届けてくれて、ドアをノックして彼たちが去っていってから、僕たちが取りに行くというできるだけ顔合わせのないようなシステムです。ゴミ出しは毎日部屋の外に置いとければ、清掃スタッフが回収してくれます。軟禁そのものですね。また、毎日WECHATで体温報告も義務付けられて、14日間の観察が無事に終われば、初めて顔写真付きの団地出入りパスを発行くれて、自由に出入りができます。

またこの二日間は何かあったかといいますと、まず住んでいる団地のスタッフとの口論を話します。

帰ってきた翌日(木曜日)の朝一、スタッフから電話かかってきて、今からドアにA4の紙を貼りに行きますとの知らせ。どんな紙ですか?と聞いたら、日本から戻ってきたという居住者の情報を記入した紙を貼りに来ますと。湖北省じゃないことを周りの人に説明して、周りの住民に恐慌を起こさないためにやってます。僕はそれを聞いた瞬間、すぐ頭にきて、何それ、犯罪もしてないのに、人を2週間拘束して、貼らないとわからないのに、わざわざ貼って、逆に恐慌を起こすんじゃないのか?なんで人を区別するの?湖北省は今封鎖されて、人が出られるわけないでしょう?と反論してるんですが、向こうからは、拘束なんかしてません。自主的に部屋にいるんでしょうと、言いかえされてなどなど、かなりもめててもめて、最終的に僕からはあなたたちの行動はもちろん上司の指示を従っているのがわかるけど、でも絶対この行動を受け入れられないので、人として最低限の尊厳とメンツはあるから、絶対にドアにははるなぁよと、違うところに貼ってくれと下記の僕の名前と日本から戻ってきた情報を書いた紙を横の壁に貼られました。写真です。

日本では考えられない行動ですね。巨大都市の北京はこれから800万人(実はもっと多いといわれてます)が続々と戻ってくるといわれてますが、この800万人は多少状況が違うけれど、ほぼこれを経て、職場復帰を果たします。僕自身の状況を言いますと、一人で住んでいて、同じ団地に妻のおばさんも住んでいるので、買い物などもしてくれるし、比べたらかなり恵まれているほうですね。もっと一般的なのが一人で上京して、親戚もいなくて、友達いたとしても、同じ状況が多く、基本的にルームシェアという若者が多く、状況ははるかに難しいです。僕がこのベランダーもない部屋で2日間こもってて、頑張って調整はしてますが、やはり限界はあります。さすがに気分が悪くなります。外に行きたい、外の空気を吸いたくなりますね。残りの12日、毎日、毎日は大きな山です。

過去の1か月、ほぼすべての中国人がこのように我慢の我慢をして、乗り越えてきました。いろいろ不満を言いましたが、この時期は政府なりに努力しているのが事実ですし、団地のスタッフもこの一か月、4歳児の母親でありながら、一切休みなしで、対応しています。政府から庶民まですべて大きな犠牲を払っています。それを考えると、僕も頑張らないといけません。明日も頑張ります。

 

 

こんな時期に北京に帰ってきましたぁ~

皆様、こんばんは。

さてさて、2回目のブログ更新ですが、もう少し面白いネタをお届けできたらなぁと思ったりもしますが、今直面していることはそれどころではないですね。なぜなら、中国は新型肺炎の問題で大変な事態に追い込まれてます。国難というか。日本も感染者数が増える一方で、心配しているところです。皆様もくれぐれ気を付けてください。

実は僕が、この春節、会社休みの関係でずっと日本で家族とお過ごしました。当初は2月3日に北京に帰ってくる予定でしたが、帰りの便がキャンセルされたり、政府が休日を延長したり、二転三転、ドタバタしました。

今の時期はさすがに中国に来ないですよね。躊躇もしましたが、最終的に今日、2月19日に帰ってきました。なぜ帰ってくるかといいますと、北京支店はなかなかスタートしないからです。こういう時期の営業再開も政府の認可が必要です。また田舎の村の社員が村を出るのに、会社の証明書も必要。税務申告の締め切りも控えて、などなどあります。また、北京市政府が新しい通知が出されて、2月14日より北京に入る人員は一律14日の自宅待機を命じられてます。まいりましたね。帰ってきてもすぐ仕事できずに家で待機するしかありません。まぁ、仕方なく、早く帰ってきて、14日を乗り切って、少しでも早く営業再開を果たしたいです。

そんな思いで、北京支店スタッフ及びお客さんのマスク、自分の数日の食料を三つのスーツケースで、重くって重くって、羽田空港へ。

ガラガラの飛行機ですが、全員マスク、防護メガネも多数です。梁も防護メガネ、マスクを着用して、食事、水、トイレ一切我慢して、映画も見ないまま(モニターの操作も嫌がるから)、ひたすら我慢して北京に帰ってきました。

着いたとたん、後悔し始めました。見てください。一般乗客のこの防護服姿。物々しい雰囲気。普段あのにぎやかな首都空港はどこにいったのかしら。世界でNo.2の利用者数を誇るハブ空港なのに。経済活動も当分できないだろうと率直な感想です。

来たからには、逃げるわけにはいかないので、空港から荷物のまま、タクシー、DiDi(中国版Uber)もちろんほぼなく、義理のお父さんが空港の駐車場で待ってくれて、一緒に直接会社に来ました。今来ないと、14日以内に来られないからです。

オフィスビル街なので、アリババ北京本社の所在地、地下鉄15線と直接繋がってる利便性、普段この時間帯ですと、外は人ごみだらけです。今は歩く人の姿もなく、ゴーストタウンそのもの。孤独感というか、無力感というか、このままだとこの国はどうなってしまうんだろう、一般庶民の生活はどうなってしまうだろう、会社はどうなってしまうんだろう、なんだか複雑な思いで、涙が出そうな思いでいっぱいです。このように、この国の隅々まで影響を及んで、損失は計りきれないものですね。本当に本当に早く終わってほしいです。

急いで緊要を処理したら、もう夜七時半ぐらいです。その足で会社近所のスーパーに来て、大手スーパーはさすがに営業してますが、営業時間は普段の夜10時までを8時まで短縮してます、事前に調べてなく、間に合ってよかったぁ~。スーパーの供給は普段と変わることなく、レストラン行けない分、買い物客も少なくなく、もちろん全員マスク、保護メガネ、買い物のかごも素手で取らず、ビニール手袋で、人と人の距離は必ず1メートル以上という厳重体制、ここまでくると、人と人の不信感は極力まで膨らんでますね。まぁまぁ、理解はできますけど。現在農家たちの農作物が出荷できない一方、このスーパーの値段はかなり上がってます。普段買ってるリンゴ、1パックは30元か35元で済むなのに、今は80元になってます。まぁ、仕方なく、野菜、果物をできるだけの分を買いました。

い~やぁ、この一日は逃亡生活みたいな感じになってしまいましたね。

疲れたぁ、皆様、おやすみなさい。梁は北京よりでした。

初めまして、bond北京です

初めまして、bond北京です。
え~北京?中国?

そ~う~ですよ。bondグループの初海外拠点です。わたくし、支店長を務めさせていただいております梁です。中国人です。中国生まれ育ち、23歳の時、日本留学を経て、今に至ってます、振り返るとすでに16年前のことです。あっという間ですね。

北京支店を言いますと、実は梁が、6年前、北京に赴き、業務開拓をしながら、登記手続きをして、4年前に立ち上げたんです(過去6年間の駐在話をしようとしたら、中身は濃すぎて、3日間はかかります、また少しずつご紹介できたらと思います)。現地スーパーお金持ちパートナーのおかげで、現在北京の一等地、望京のオフィスビル街でショールーム兼事務所を構えております。皆様、もし北京にお越しになる際、ぜひ寄ってください。いつでもお待ちしております。

 

現在、主な活動範囲としては、ドイツ及び日本の車のアフターパーツを中国に輸入しながら、中国の自動車部品も日本に紹介したり、輸出入両方をさせていただいてます。進出して6年間、おかげで今はドイツのチューナーブランドMANSORY、TECHART、日本のDUELL AG、ARTISAN、GRUPPE Mなどの代理店をやらせていただいてます。

 

このブログを通して、皆様にbond北京の活動ぶりや、中国の自動車アフターマーケット事情、もちろん車以外の、身近な見聞、社会情報などなども、生の声でご紹介できたらと思います。また、日本の皆様、中国に興味を持っている方、中国に進出したい、商品を中国に売りこみたいなどなど、中国のことなんでも、ご遠慮なく、いつでもbondに、梁に声掛けいただければと思います。アドバイスやお手伝いなどできたら、幸いに思います。

これから末永くお付き合いしてください。よろしくお願い申し上げます。