こんにちは火曜日のペインターブログ、小出です。
先週から週またぎの調色ブログ、二日目。
今日で完結させますのでもう少しお付き合いください。
それでは今日もスタートです。
期待を裏切らず濃い内容です。
さて先週データで調色前の色を作るところまでやりました。
このデータで作っただけの塗料を実車にどんどん近づけて塗装できる色までもっていくわけです。
その方法としてまず、この塗料を調色カードという板に塗ってみるわけです。
なぜ板はシマシマか?何回塗ればちゃんと色が染まるか、透かしてみればちゃんと染まっているかみれるからですねぇ。
裏にはデータも書いておけます
例えば4回でちゃんと色が染まりきるなら実車を塗るときも4回塗装すればいいわけです。
では、とりあえず塗ってみます
これにクリアコートも実際塗装する時と同じようにします。
少し炙って乾いたら、この板を実際に塗装する箇所に当ててみます。
ボンドボディに午前中いらしたことのある方は知っているかもしれませんが、塗装屋の午前中は調色している事が多いです。
実際お客様が車を見る時って太陽の光で見る事が多いですよね?
だからなるべく太陽の光が傾かないうちに午前中を調色にあてることが多いんです
昼過ぎから建物の都合もあり太陽の光がどんどん見にくくなってくるんですね。
見にくい日や時間は人口太陽灯を使ったりもします。太陽に近い光源のライトですね。(メタルハライドやLED)
さて脱線した話を戻し、塗った板と実車の色の違いをみていくわけです。
まず見るべきはメタリックの粗さじゃないでしょうか。(キラキラ感)色味は後からでも変えられますがメタリックの粗さを後から変えようと思うとせっかく出来上がりつつある色を台無しにしてしまう事が多々ありますので、まずはメタの粗さをチェックでしょう
そのあとは職人一人一人によってアプローチの仕方は違うと思います。最終的に実車に近い色になればいい訳ですから
例えば赤味が強いなら赤味を減らすために赤を減らすのか?他に入っている色を増やして赤味を抑えるのか?はたまた、赤の逆色、緑を入れて中和するのか、アプローチはそれぞれです。
最初の写真では、1リットル作った写真ですが、実際のところどんな色かもわからないデータを信じて1リットルも初めから作るチャレンジはしません。
全然色が外れてた場合作った塗料が無駄になってしまいますからね。
初めは少量から始めて色が近づいてきてから必要量に増やし微調整を重ねていきます。
最終段階になってくると本当に1リットルに対して一滴、二滴と色を足して調色するわけです。大体三滴垂らして0.1グラム位ですからほんとに微量で調色します
データの色で塗っちゃうよって塗装屋さんも世間にはいるようですが、大方の塗装屋さんが誰しも調色はするものです。
その調色をどこまで詰めて実車に近づけるか?それが経験でもあり、センスでもあり、はたまたお客様から頂く工賃でもあるわけなのであります。
と、細かい事をダラダラと書いてきた調色編でしたが本当はもっともっと奥が深い調色。さわりだけでもご理解いただけたら幸いです。
それではまた。
追伸、一生懸命にブログ書いていますが、閲覧数に変化が無いという噂がチラホラ。
皆様よろしくお願い致しますかしこ