R55 MINI COOPER S エンジン不調

浦和店の板倉です

9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね。日によっては涼しかったりしたせいなのか、先日体調を崩してしまいました

めったに熱など出さないので、たまに熱が出ると辛いですね皆様もお気を付けください。

さて、本日はMINIのエンジン不調の修理について書きます!

車種はR55 COOPER S です。

N14と呼ばれるエンジンのお車です。このN14のウィークポイントの一つで、燃料のハイプレッシャーポンプがあります。

こちらです↓↓

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写真中央の金属の塊がハイプレッシャーポンプです。

これは何をしているのかと言いますと、N14エンジンはガソリンをエンジンのシリンダーに直接噴射するエンジンですので、ガソリンタンクから送られてきた燃料をエンジンの直前で、更に圧力をかけてシリンダー内に燃料を噴射します。そのためのポンプです。

これが故障しますと、明らかにエンジンの調子が悪くなり、メーターには黄色いエンジンチェックランプが点灯してしまいます。

では早速交換作業に入ります。

まずはエアクリーナー、エアインテークパイプ等を外していきます。

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取り外しはボルト3本でエンジン本体に取り付けられているので、それほど難しくはないのですが、1カ所だけ難しい所が有ります。

ガソリンが送られてくるホースのジョイント部分です。

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ポンプから右側に出ているパイプがそれです。

ジョイント部分の下側に四角く黒い部分が見えると思いますが、これが反対側にもあり、同時に押し込んで引っ張らないと抜けない構造になります。

細めのドライバーで押してひっぱたりして何とか抜けることもあるのですが、やり方によってはホース側が壊れてしまう恐れもあります。

そこでこの青いスペシャルツールの出番です!

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個の丸いツールをどう使うのかと言いますと、ホースのジョイント部分にくるっと巻きつけるように取り付けます。

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そうすると、ツールの中に突起した部分があり、先ほどの黒いロックボタンを押してくれます。

そうするといとも簡単にホースが抜けてしまうのです!!

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便利でしかも確実、安全です!!

初めて使ったときは心の中で「おぉー!」と言っていたとお思います 笑

 

ホースが抜けましたら、ポンプ本体を取り外します。

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ポンプ自体はエンジンの回転を利用して、機械的に回転しております。

ですので、エンジン側から少しだけエンジンオイルが漏れてきますので、きれいに掃除して、異物などないかなど確認をしてから新品のポンプを取り付けます。

そして外したエアクリーナーなどをすべて取り付けて、エンジンを始動します。

この時なぜか少しドキドキしちゃうんですね。万が一直らなかったらって考えてしまうんです。

作業や診断に自信が無い訳ではないんですが、ナゼでしょうね?

おそらくメカニックの方は、みんなそうだと思うんです。

まぁまず大丈夫なんですけどね 笑

今回も問題なく始動しまして、最後にテスターでエラーを消去します。

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そして、試運転をして問題ないことを確認して、晴れてご納車になります。

今回のように、専用のテスター、専用の工具が必要な作業は最近の車では珍しくありません。

BONDSHOPでは専用のテスター、工具等は一通り揃えて、安全、正確に作業を進められるよう心がけております。

無理に作業して壊してしまっては元も子もありませんからね。

 

では、本日はこの辺で!

板倉でしたー

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