浦和店の板倉です
もう10月も終わりですね~。
先ほど私の先輩(30才近く年上の)と「もうすぐ歳の瀬だね~。」「ほんと年取ると1年が早いよね~。」「また年賀状書かなきゃ」なんてお年寄りにありがちな会話をしていました 笑
ここ数年本当に時間のたつのが早く感じてきました。お年寄りの仲間入りでしょうか 笑
さて、本日はR56MINI COOPER Sのエンジン不調修理のお話になります。
画像のようにエンジンチェックランプが点灯してしまいまして、まったくブーストが掛からないと言う事でご入庫頂きました。
走行距離を見てみますと169,000kmとかなり使いこんでおります
但し、途中でエンジン本体は交換しているとの事でした。
どのような症状なのかと試運転してみますと、お客様のおっしゃる通りブーストが全く掛からないです。
まずはテスターで点検してみますと、やはりブーストプレッシャーに関するエラーがたくさん
これじゃ絞り込めないな~と思い、エンジン回りをばらしてみて、外傷などが無いか確認してみます。
さすがに走行距離が170,000km近いと、オイル漏れやホースの劣化などが目につきますが、エンジン不調に至るほどではありませんでした。
現車にはフォージの強化ディバーターバルブが装着されておりまして、これが悪戯しているのかな?と思いノーマルに戻してみても症状変わらず
まぁ、走行距離からして簡単には終わらないだろうなと予想はしていたのですが、ちょっと先が読めなくなってくると、気分的にもなんかチョットあれですよね。。。
で、何の気なしにタービンのブレードを指で回してみると、、、、
お、重い、、、
タービンブローです。
灯台下暗し。
走行距離も距離だし、とりあえずそこは早い段階で確認するよねっ!!って自分に突っ込みを入れておりました
と言う事で、タービン交換になりました。
外しました。
と簡単に書いておりますが、ここまで来るのには少々長い道のりがありまして、前回も書きましたが、手の大きい私にとっては整備性の悪い車になってしまうのです
仮に手が小さくても簡単には外れませんけどね、、、笑
ガスケット等々も同時に交換しまして、組み付けて行きます。
せっかくなので、他の部分も点検しておきましょうと見てみますと、サーモスタットハウジングにヘアクラックを発見
amazonのタイムセールで買ったファイバースコープが役に立ちました 笑
そしてすべてくみ終わりまして、エンジンオイルとクーラントも交換しまして、試運転。
当然快調ですね!
と、ここでお客様から聞いていた症状を思い出します。
今回のようにブーストが全く掛からなくなる前に、たまにブーストが掛からなくなっていたけど、エンジンをかけ直すと元に戻るとおっしゃられていました。
おかしいです。タービンが原因だったらそんな事無い筈です。
まだ何かありそう、、、
ありました。と言うか、その症状が出ました
怪しかったので、長めの試運転をしておりましたら、目の前のインジケーターにエンジンチェックランプが点灯、ブースト掛かりません
エンジンをかけ直しますと、症状は改善。
再度テスターで診断しますと、やはりブーストコントロールのエラーが入っております。
原因の可能性として出てくるのが、スラストバイパスバルブ、ウエストゲート、バキュームポンプ等々。
消去法でウエストゲートバルブが怪しいけど、エンジン再スタートで治る可能性もありませんし、タービンに付随しているものですので、交換済みです。
だとするとウエストゲートをコントロールしている、ブーストコントロールバルブが電気的に動いているパーツなので、これでしょ!となりまして、さっそく交換です。
部品図で見るとインマニの下。これまた少々厄介なところにあります。
エアクリーナーを外して、覗いてみても簡単には見つかりません。
ブローバイホースなどを外していくと、奥の方に見つけました
ステーから外して引っ張り出します。
新品と比較してみます。
左が旧品、右が新品です。
少し仕様変更しておりますね。何かの対策なのかもしれませんが、そこは不明です。
交換後、テスターでエラーを消去しまして、再度試運転。
気のせいか速くなったような、、、
たぶん気のせいですね 笑
念のため数日間にわたって試運転してみましたが、症状は改善されましたので、修理完了となります
実は無事に終ってほっとしている所です
お客様は200,000km目指しているとの事ですので、あと30,000kmちょっとですが、サポートさせて頂きますよー
では、板倉でしたー