BONDTOKYO板倉です!
本日はパワステの効かないG63の修理です。
レッカー車で運ばれてきてお店の駐車場に止まっていたのですが、2階が作業する工場になっていますので動かさなければいけません。
おそらくパワステの効かないゲレンデのハンドルの重たさは想像ができないと思いますが、ハンパじゃないです!
しかも今回のお車グラバーというタイヤを履いてまして、まぁゴツゴツタイヤなんですけど、これがさらにハンドルを重くしていまして、自分でもよく2階まで一人で上げたなと思いました。その日はそれで仕事終わりですw(嘘です)
原因はオイル漏れで油圧が全くかからないので、パワステが作動しませんでした。
漏れた場所を見たいのですが、
漏れたオイルがベルトについて飛び散ってしまっていまして、どこだかわかりません。
オイルを入れてエンジンをかけるとパワステポンプからギヤボックスにつながるホースからピューっと漏れてきます。
ホースの交換です。
ポンプ側の接続部は
青く囲まれた部分です。
ギヤボックス側は↓
すでに外れてますが、矢印の部分がボルトでつながっています。
この2か所と途中でホースを固定しているボルト2本
これだけなんですが、エンジンルームが狭いので電動ファンは外します。
ポンプ側のボルトはそのままでは工具が入らないので
インテークのパイプも外します。
交換するパイプは
結構長いですね!
なんだかんだと言いながら外します。
で、どこから漏れていたかと言いますと
見事に切れています。
何かにこすれたような跡ですが、ファンベルトが近いのでホースが接触してしまったのかもしれません。
しかし、何も外れていたり緩んでいたりしていませんので、はっきりした原因がわかりませんでした。
新品のホースを取り付けて、状況を見ることにしました。
ホースのレイアウトはポンプからエンジンの下の方に伸びて、ギヤボックスのある方に向かいます。
そこから少し上に向かってギヤボックスにつながります。
すべて繋げて、ファンやインテークも元に戻し、オイルを入れてエンジンを始動します。
少ししたらパワステオイルの量を確認して、ハンドルを左右に操作します。
エア抜きの為に末切りを数回行います。
今回のようにほとんどのオイルが抜けてしまっている場合、オイルを入れて最初のエア抜きの操作をしてもポンプからギュイーンと音がして止まりません。
一度エンジンを切ってオイル内の気泡がなくなるまで待ち、再度エンジンを始動して同じようにハンドルを操作します。
これでほとんどの場合音はしなくなります。
さて今回の原因を探るためホースの動きやベルトの動きなど見てみますが、特に異常が見当たりませんでした。
何かの要因が重なってパワステの油圧の脈動が大きくなってホースが触れてしまったのかもしれません。
エンジンルーム内をできる限りきれいに掃除して再度漏れがないかの確認をしまして作業終了です!
ゲレンデに限らず、パワステが機能しなくなったら相当ハンドルは重くなります
急に重くなると事故の原因になることも十分考えられますので、何か異変を感じたらすぐにご相談ください。
では板倉でしたー
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