カイエン水漏れ修理とCLKオイルレベルセンサー交換

BONDSHOP 東京の板倉です

東京店ピットは2階にあるのですが、メカニック用の事務所と言いますか、着替えたり、食事したりする場所があります。ちなみにブログもそこで書いてます。その事務所にはさすがにエアコンが完備されているのですが、室外機がピットにありまして、ピットの気温が高すぎて、十分に冷えません

たすけてください! 笑

では、本題に入ります。

東京店では、私の作業内容はいろいろありまして、中でも修理作業も多く担当させてもらってます。

浦和にいたころはディーラー出身のベテランメカニックがいましたので、いろいろ作業してもらってましたが、東京はどちらかと言うと、いわゆるショップ出身のメカニックが多いので、私が修理作業することが多いです。

そこで本日は整備工場的な内容になります。

そもそもBONDSHOPは認証工場なので、整備工場なんですけどね 笑

で最初の画像です。

何だか解らないですよね ?

これはカイエンのエアクリーナーボックスです。

白く汚れている所がありますが、これはエンジンを冷却するためのクーラントが付着して乾いてしまった跡です。

なぜこんなことになるかと言いますと、クーラントが漏れているからなんですが、漏れている場所がウォーターポンプと言いまして、エンジン内のクーラントを循環させるためのポンプから漏れているのです。

以前もW463の修理のご紹介で交換しましたが原因は同じです。

軸の部分が劣化してしまい、クーラントが漏れてしまいます。

エアクリーナーボックスの跡は、ベルトで駆動されているウォーターポンプなので、漏れた状態でエンジンを掛けると、ベルトに付着たクーラントが飛び散ってこのような跡が残ってしまうのです。

カイエンのウォーターポンプはこんな感じです。今回のお車は958でベースモデルですのでV6エンジンになります。

この画像はすでに交換後になります。ベルトも新品に交換してあります。

交換の際はベルトを外しまして、3本のボルトで止まっているポンプを外して、交換するだけです。

これはプーリーを外した状態です。

実際にはプーリーは外さなくても取り外しは出来ます。

湯の花みたいなのが咲いてますね 笑

ともう一つ、今回はサーモスタットも交換します。

何となく私の常識の中ではサーモスタットはウォーターポンプの近くにあると思っていたのですが、このエンジンは違いました。

ラジエターのホースがエンジンの横の方に伸びて行ってまして、アッパーホースはエンジンの後ろ側の方に、ロアホースは途中でインマニの下の方に行ってます。サーモスタットはロアホース側に付いてますので、ロアホースをたどっていきますと、ありました。

スマホ突っ込んでアップで撮ってみました。

これはサーモスタットハウジングですので、これを外しますと中からサーモスタットが出てきます。

取り外したサーモスタットです。

ちなみにサーモスタットが何をしているかと言いますと、エンジンは基本的に暖気状態で本来の性能が発揮されますので、エンジンを出来るだけ早く温めたいのです。サーモスタットは冷間時にクーラントの循環を少し止めて、エンジンの冷却を遅らせています。

当然クーラントが一定の温度に達しましたら、サーモスタットが自動的に水路を開きまして、循環されるようになります。

ですのでこのサーモスタットが故障して、開かなくなった場合クーラントの循環が行われないので最悪の場合オーバーヒートを起こしてしまいます。

と言うより、オーバーヒートしないとわかりませんね。普段見えない所なので、、、

ハウジングを外して、サーモスタット本体を外した状態です。

新品のサーモスタットに交換して、元通りに戻して作業終了です。

 

そしてお次はベンツです。

お車はW208CLK320です。

エンジンはM112と呼ばれるV6エンジンです。

車検でお預かりしまして、ご依頼事項でエンジンオイルレベルの警告灯が点灯するとの事でした。

これはほぼ間違いなくレベルセンサーの故障。

早速作業開始!

良く見るのが、エンジンのオイルパンの下からセンサーが刺さっているタイプなのですが、このエンジンは違いました。

オイルパンの中でした。

幸い、オイルパンが2ピース構造になってましたので、ロア側のオイルパンのみの取り外して作業できましたが、その上も取り外す必要があったら、少し萎えてました 笑

外したセンサーです↓

オイルパンを外しまして内側からボルトで止まっておりまして、カプラー部分のみエンジンの外に出ております。

オイルパンは液体ガスケットにてシーリングされていましたので、綺麗に掃除しまして、液体ガスケットを塗って取り付けます。

液体ガスケットを使用した場合は、組み付け後すぐにオイルの充填は出来ません。

ガスケットが硬化してからでないと、漏れの原因になります。

通常一晩おいておけば大丈夫です。

そしてオイルを補充して、オイルレベルセンサーが正常に作動している事を確認しまして、作業終了です。

 

皆さん熱中症には十分な対策をして、お体壊さないようにご注意くださいね

それでは本日はこの辺で、板倉でしたー

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