みなさんこんばんは。浦和店小出です。
チェス初めました♟️
ルール覚えたてですがキャンプの焚き火前でしっぽりやりたいと思ってます。
さて、本題です。
メルセデスeクラス213にて、アクティブレーンチェンジアシスト不良との事でご入庫。
原因調べていきます。
そもそもアクティブレーンチェンジアシストってどういう機能なんでしょう…調べます。
操作条件が↓
なるほど、二車線以上ある高速道路でウィンカー出すと隣のレーンに自動で入ってくれる訳ですね。
最近、自動運転の類のキーワードはよく耳にします。主任者講習いっても講習内容はソレ系のがとても多いです。
話は少し逸れますが基本的に日本で走る車の自動運転は今レベル3。高速道路での使用が原則です。そして、アシストを使っていても運転責任は運転手にあります。レーンキープアシストを使っていてもステアリングから完全に手を離していると暫くすると警告入るのもその為です。ステアリングにトルクセンサーが入っていて手を添えているのを感知しているんですね。
さて、本題に戻りましょう。
まず、問題の213テスター当てても目ぼしいエラーは見当たりません。
つまり車両は正常だと認識してるって事ですね。
実際に高速道路でロードテストして現象を確認してみます。アクティブレーンチェンジアシスト初めて使いますが、左側には入れるのに、右側には入れません。↓動画からの切り抜き写真なので画質粗くてすみません。
メーター内の右側がオレンジになっています。右側に障害物を感知してる様ですが、現車の周りには障害物はありませんでした。
左側は↓の様に緑の矢印が出た後自動で左側車線に入ります。
自動運転は基本的にフロントガラスのカメラや、フロントグリルに入ってるレーダーセンサー、バンパー内のセンサーなどで障害物を認識しています。
今回この辺りの調整が上手くいってない可能性が高いです。
とは、いうもののレーダーは基本的にレンズが汚れる意外に勝手に狂ったりする可能性は低い筈。
原因はロワリングロッドでのローダウンにありました。
他社にて車高調整をしてもらったとの事ですが左右差が少しありました。
車高を均等に合わせて再度ロードテストに出ますがそれでも基準値からは少し出てしまうようです。コンフォートの車高だと8割方レーンチェンジしますが、スポーツ、スポーツプラスの車高ダウンにすると自動でのレーンチェンジの成功率が下がります。右側が駄目なのは運転手の体重も加味されているからかも…
とはいえ、車高を上げて自動運転を取るか、車高は下げたままで自動運転は我慢するか…
いや、スタイルも便利性も両方残します。
車高が下がったこの状態を基準値としてレーダーの再調整を行います。
調整と言いますが、手で工具を使って調整ではありません。治具にターゲットを置いてテスターにて調整を行うのが静的エーミング。
当初この、静的エーミングをしてもらう為にエーミング機材がある葛飾店にお願いしましたが…この車両の場合、静的エーミングはリアバンパーのセンサーだけのようです。
フロントはといいますと↓
テスターにて赤丸の調整モードを選択、高速道路を暫く走っていれば車両が自動学習して調整が済むという動的エーミングだった様です。
この動的エーミングを行った後はコンフォート車高でもスポーツ車高でもレーンチェンジアシストが100%で成功。めでたしめでたし。
…最後にトリビアを1つ
今の自動車の自動運転を支えるフロントカメラですが、某有名ラーメン店の看板と侵入禁止の看板を誤認してしまうこともあるそうです。
整備主任者講習で見せられた国交省のYouTube動画なんで本当の話です。自動運転レベル5…まだまだ先の話かもですね笑